不安神経症 全般性不安障害

症状について

  1. 心配(将来の不幸に関する気がかり、いらいら、集中困難など)
  2. 運動性緊張(そわそわした落ち着きのなさ、筋緊張性頭痛、震えなど)
  3. 自律神経過活動(ふらつき、発汗、頻脈、呼吸困難、胸部不快、めまい、口渇など)

全般的かつ持続的で、特殊な状況に限定されない不安、緊張が数ヶ月間持続するのが特徴です。震え、筋緊張、発汗、ふらつき、動悸、めまい、胸部不快感などの症状もよく見られます。

 

治療について

全般性不安に対しては、緊張緩和を目的として少量の抗不安薬を使用することが一般的です。その場合、依存性の少ないalprazolambromazepamなどの抗不安薬が第一選択となります。さらに、副作用の少ないSSRI(セロトニン再取り込み阻害剤)やTCA(三環系抗うつ薬)を少量併用する場合もあります。

持続的な不安が生じる背景には様々な社会的心理的ストレスが関与しています。これらのストレスが対象化されない(意識されない)場合、漠然とした不安が生じます。不安を軽減するためには、ストレス状況を明確にすることを目的とした精神療法が極めて有用です。