症状について
青年期によく見られる神経症で、少人数の集団内で他人から注目されることを恐れ、回避するのが特徴です。すなわち、人前での発言、人前での食事、他人と視線を合わせることなどの状況でひどく緊張し、赤面、手の震え、発汗、嘔気、尿意頻回などの症状を伴うことがあります。社会からの弧絶感からうつ病に発展する場合や、緊張緩和のためにアルコールに依存する傾向もあります。
治療について
bromazepam 、alprazolam 、clonazepamなどの抗不安薬の使用が一般的ですが、SSRI(セロトニン再取り込み阻害剤)やTCA(三環系抗うつ薬)も極めて有効な場合があります。
対人緊張には自己評価の低さと批判されることに対する恐れが関連しており、その緊張とは裏腹に自己顕示の傾向が見られることもあります。従って精神分析療法、森田療法、認知行動療法などの治療が有効だと言われています。